埋設配管漏水調査
ヘリウムガスを使う漏水探知システム。
掘削や配管を切断しないため、
調査の時間帯や騒音制約もありません。
掘らない、切らない、
広範囲の埋設管漏水調査
広い敷地内に埋設されている給水管・散水配管・消火配管などで漏水が起こった場合、場所の特定が非常に困難で費用がかかります。 ヘリウムガスを使う漏水探知システムは、配管を切断することなく配管内にヘリウムガスを圧送し、漏水箇所から漏れるガスを非常に高精度のガス探知機で探知することで、漏れている箇所を突き止めます。
漏水探知システム概要
- 安全なヘリウムガスを配管内に圧送し、漏れ出てくるガスを地上で高精度のリークディテクターにより検知します。
- ヘリウムガスは軽く、分子が小さいために微小なピンホールや土中深い場所の漏れも正確に探知できます。
適用配管
水道メーター以降建物までの給水管・散水配管・屋外消火配管・工場内屋外配管他、屋外に広範囲に敷設されている配管の漏水探知に最適です。
漏水探知システムの特徴
1. 微量から大量の漏れに対応可能
ヘリウム探知機が非常に高精度のため僅かな漏れガスも見逃しません。もちろん大量に漏れている場合は容易に探知可能です。
2. 音聴工法との比較、優位性
一般的には配管から漏れる時に発生する音を検出して、漏水場所を探知する方法が主として用いられています。
しかし、微量な漏れや大量の漏れの場合、漏水音があまり出ないため探知できないことが多くあります。
また、調査周辺に騒音があるところでは深夜に調査したり、深夜でも探知できないことが多く、さらに配管の材質で金属管には適用できても、樹脂管など音の伝播しにくい材質の場合、探知できない場合があります。
3. 広範囲に敷設された配管でも可能
一回の調査範囲は数百メーター単位で探知可能です。配管敷設位置が正確に分からない場合でも、ある程度漏れ周辺の場所の特定ができます。
4. 深い埋設管や、地表舗装している場合でも探知可能
微量ガスの検知ができるため、深い埋設管からの漏れガスが多少拡散しても探知できます。
地表面が鋪装されている場合は小さな検知孔をあけることで、探知可能となります。
5. 配管の材質を選ばない
金属管、樹脂管その他材質に関係なく探知可能です。
6. 作業時間を選ばない
周辺の騒音に影響されないため作業はいつでも可能です。
7. 制約事項
- 屋内配管は漏れガスが周辺一帯に滞留するため調査できません。
- 断水を伴います。
- 漏水箇所が複数ある場合はすべての箇所を探知できないことがあります。
- 埋設深さや、埋め戻し土砂の状態でガスが真上に出てこないことがあるため、漏水箇所をピンポイントで特定できず、ある程度の幅で特定します。
探知方法
調査配管の末端で配管をはずし、水抜きをしてからヘリウムガスを送気します。
地上よりガス探知機を用いて配管経路に沿ってガスの探知を行います。
ガスが探知された周辺で、舗装面などに検知孔を設けて捕集カバーを設置。捕集カバーの中で一番濃度の高い箇所を漏水箇所として特定します。
ヘリウムリークディテクター
装置は真空ポンプ・ターボ分子ポンプで真空状態にして質量分析計の原理を応用したプローブガスに、ヘリウムを用いるリークディテクターです。
ヘリウムリークテスト方式は各種リークテスト方式の中でもっとも高感度にかつ高精度で、超微量のガスを探知可能です。
最高感度10 -12 Pa・㎥/s[He]
