レジオネラ対策洗浄
日常の管理だけでは
どうすることもできないレジオネラ対策。
レジオネラ属菌を完全に撃退するには?
管理していても・・・
レジオネラ属菌が検出される!?
配管内・ろ過装置内にバイオフィルムが形成され、その中ではレジオネラ属菌などの微生物は消毒剤などの殺菌作用から守られて生息し続けます。
バイオフィルムを除去せずに浴槽水だけを消毒しても充分な効果は期待できません。また、温泉の中では塩素消毒の効果が充分に発揮されない泉質があります。
レジオネラとは?
浴場施設の30%以上でレジオネラ属菌が検出!
バイオフィルムに守られ、
塩素消毒だけでは完全な除菌はできません。
現在、日本の浴場施設の60%でアメーバが、30%以上でレジオネラ属菌が検出されています!
アメーバがレジオネラ属菌の宿主で、バイオフィルムはアメーバの巣窟です。もう決して特別な施設の問題でなく、早く対策を打たなければなりません。
レジオネラを完全に撃退するには
なんといっても日頃の管理が最優先です。どんな立派な殺菌装置を導入しても万能ではありません。
一番条件にあった対策を考えていきましょう。
最低でも年に1~2回はプロによる清掃を!
施設管理者では除去できないバイオフィルム
浴槽のレジオネラ対策は日々の清掃・殺菌管理が大切なことは言うまでもありません。しかし、配管内に増殖した微生物の温床であるバイオフィルムは施設の管理者だけでは清掃できません。
一部でも洗浄を見落とすと効果半減
循環式浴槽配管は循環配管だけでなく、連通管、計装配管やドレン管など見落とし易い配管があります。一部の配管を残して洗浄したのでは効果が半減します。バイオフィルムの形成される全てのポイントを充分調査し、抜けることのないよう計画を立てて洗浄する必要があります。
各ポイントに適した工法の選択が重要
一つの工法で全てのポイントを洗浄することは不可能です。各ポイントに適した工法を駆使して、完全な洗浄に努めなければなりません。完全にすべてのバイオフィルムを洗浄除去できたとしても、短期に再び繁殖してしまいます。少なくとも1年に1回から2回洗浄したいものです。
バイオフィルム完全除去プログラム
3工法を組み合わせて完全に撃退
1. 吸引洗浄工法(アイスブラスト工法)
水、氷、塩素剤を適量混ぜ合わせた洗浄液と空気を配管の一端より供給し、他端から強力吸引車で吸引回収する。
洗浄液が配管内を高速に通過するときに配管壁面の付着物を洗浄除去する工法。
1.洗浄液
2.洗浄対象配管
3.高速で走る洗浄液
4.強力吸引車
吸引洗浄工法(アイスブラスト工法)の特徴
- 浴槽循環系統のように、経路が長く複雑に曲がっていても、また開口部が複数あっても適用できます。
- 物理的な力でバイオフィルムを除去するため、表面だけの除去でなく配管の地肌からほぼ完全に除去できます。
- 水と氷と塩素剤だけを使用のため、洗浄後の薬品の残留は一切ありません。
- 洗浄廃液の処分は、有害なものがないため環境にやさしい工法です。
- 浴槽循環配管洗浄以外に、噴水施設、景観施設、さらに食品加工工場の製品搬送用配管の洗浄など、幅広い応用が期待できます。
アイスブラスト工法洗浄のメカニズム
まず、配管内の水を抜く。
洗浄液とともに送り込まれたアイスブラストが、管壁にぶつかり跳ね返りながらバイオフィルム(生物膜)を破壊する。
断続的に繰り返すことで、氷が管壁に当たって跳ね返るだけでなく、管壁をこすって付着物を剥離させる。付着物をたたき落とすことで、比較的硬い付着物でも破壊することが可能である。
洗浄液の強力な水流が、剥離したバイオフィルムを流し去る。
管壁の地肌を塩素水が殺菌することで生物膜が再び付着したり増殖したりしにくくなる。
レジオネラ対策配管洗浄工法紹介ビデオ
※クリックするとポップアップで開きます。
2. 高圧ジェット洗浄工法
水圧15~20Mpaの高圧耐水ホースを用い洗浄配管まで引き、配管内に逆噴射ノズルの付いた洗浄用ホースを挿入して水を噴射させ、付着物を除去する工法。
3. 薬品循環洗浄工法
洗浄対象の配管に仮設配管、ポンプ、タンクで循環回路を設け、殺菌洗浄液を循環させ洗浄する工法。殺菌洗浄液には塩素剤、過酸化水素水、二酸化塩素などを高濃度にして使用する。
